2024年11月23日

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西武秩父駅周辺に、古民家を改修した宿泊施設「NIPPONIA 秩父 門前町」

古民家を宿泊施設、レストランに(マル十薬局の改修後イメージ)

秩父エリアの賑わい創出と持続的な地域活性化を目的に、株式会社西武リアルティソリューションズ、一般社団法人秩父地域おもてなし観光公社、株式会社NOTE、三井住友ファイナンス&リース株式会社の4社が共同出資する「株式会社秩父まちづくり」(以下秩父まちづくり)は、第1期開発事業の西武秩父駅周辺で手掛ける分散型宿泊施設「NIPPONIA 秩父 門前町(ニッポニア ちちぶ もんぜんまち)」を7月中旬にオープンする。

秩父まちづくりは、昨今の秩父市で空き家増加や人口流出による山間集落の過疎化などが地域課題となっているのを解決するために立ち上げた。豊かな自然資源や特徴的な歴史文化を擁する秩父全域を対象にエリア計画を策定し、歴史的建造物の利活用を通じて秩父の魅力を発信するとともに、新しい観光の態勢を構築することで地域の活性化を創出する。

その第1期開発となるNIPPONIA 秩父 門前町は、西武秩父駅周辺の古民家3棟(明治元年~昭和初期に建築されたマル十薬局、昭和初期に建築された登録有形文化財の小池煙草店、昭和初期に建築された宮谷履物店)を宿泊施設、飲食店として改修。マル十薬局は宿泊施設(フロント・客室5室)とレストランに、小池煙草店と宮谷履物店は一体の建物で宿泊施設(客室3室)とカフェに活用される。

小池煙草店・宮谷履物店は一体化し宿泊施設に改修(イメージ)

施設の運営は、全席レストラン車両の「西武 旅するレストラン『52席の至福』」の総合プロデュース・オペレーションなどの実績を持つ株式会社NKBが担当。また施設内のレストランで提供する料理(ディナー)は、東京ミッドタウン日比谷に店舗を構えるフレンチビストロ「morceau(モルソー)」のシェフ・秋元さくら氏が監修を務める。

秩父まちづくりに出資している各社が果たす役割は、西武リアルティソリューションズが事業全体の支援や西武グループとの連携および情報発信にあたり、事業主体を担う秩父地域おもてなし観光公社が施設運営や地域との調整および情報発信、NOTEが古民家を核としたエリア計画策定や開発支援、三井住友ファイナンス&リースがファイナンスのアレンジメントと各社がそれぞれの得意とする役割を分担。秩父まちづくり自体も秩父市から支援を受けており、加えて本事業には埼玉りそな銀行、三井住友銀行、飯能信用金庫とも協力体制をとっている。山と結びつきが強い秩父独自の歴史や文化に触れ、より深く秩父を楽しめる観光まちづくりを推進していく。