リフレッシュオープンの近鉄四日市店、売上げも客足も好調
ラグジュアリーブランドからカジュアルブランドまで、世界各国のセレクトアイテムが揃う
3月末に改装オープンした近鉄百貨店四日市店が好調だ。1階のファッションアイテムのセレクトショップ「ファーレ」を移設拡大し、4階のメンズバッグ売場も改装。売上げは目標を上回り、新客も来店している。
近鉄百貨店は中期経営計画(25年~28年度)において、「新たな価値創造事業会社=百“価”店 へと生まれ変わる」を掲げている。「地域店の進化」を重点施策とし、改装した近鉄百貨店四日市店は、百貨店らしい上質感がある、地域の顧客に喜ばれる店づくりを目指す。
リフレッシュオープンの目玉となったのが、1階の人気セレクトショップ「ファーレ」の移設だ。東海エリア最大の品揃えとなる「ピエールアルディ」をはじめ、LAカジュアルやNYスタイルと、国内外のウエア、バッグ、アクセサリーまで幅広く扱い、ファッション感度の高い顧客のニーズに応える。3月26日に中央エスカレーター横から化粧品入口前へ移り、売場面積も約3.4倍に拡大。商品数が増え、トータルコーディネートの提案がしやすくなった。結果、既存顧客に加え、足が遠のいていた顧客、新客・フリー客の来店にもつながっている。オープン初日はLINEの事前告知効果で多くの客で賑わい、3週間で前年比70%増の目標通りの売上げで推移している。
ノスタルジックなステムプリントが特徴的な「オーラ・カイリー」は世界中で人気
同フロアには3月12日、ロンドン発のファッション&ライフスタイルブランド「オーラ・カイリー」もオープンした。バッグなどの小物やテーブルウエア、ホームウエアが揃っている。さらに4月30日には「Green Cosmetic Garden(グリーンコスメティックガーデン)」が化粧品売場にオープンする。「ビューティー&ウェルネス」をテーマにしたショップで、近鉄百貨店がフランチャイズ形態で運営する。オーガニック、ナチュラル、ヴィーガン、サステナブルなど、素材や品質にこだわったブランドを中心に、「オサジ」「シン ピュルテ」「アスレティア」など約30ブランドが集結し、新しいコスメとの出合いを提供する。
職人の技術とデザイナーの感性が融合した日本の鞄ブランド「フジタカ」
4階ではメンズバッグ売場をリフレッシュオープンした。日本のブランド「フジタカ」の取り扱いを拡大。「イズイット」「カステルバジャック」「タケオキクチ」「ランバンオンブルー」「ランバン」「ミラショーン」「カルワザ」も展開しており、リフレッシュオープンから引き続き好調だ。
(都築いづみ・北野智子)