2025年04月27日

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玉川高島屋S・C、4月下旬に西館ストリートを再生

「P.」の外構模型。公園のような、道であり、人が集まり遊び、通過していく場を創出する

4月下旬、玉川高島屋S・Cが西館ストリートをリニューアルする。道路と接するポイントを変え、歩道の一部を拡張し、植栽も一新。1階には話題の4店舗で構成されるフードコート「P.」が誕生する。歩道と食の空間を融合させ、地域とのつながりも大切にした新たな通りの在り方を創出していく。

玉川高島屋S・Cは、百貨店と専門店が同居する日本初の郊外型ショッピングセンターとして、1969年に東京都世田谷区に誕生した。24年に26年間も愛され続けた別館「ガーデンアイランド」が閉館するも、西館には「スノーピーク二子玉川」と「JOKER DOG&CAT AVENUE」「うさぎのしっぽhus」が移転オープンし、話題となった。

今回のリニューアルには、全体ディレクションにCEKAIの安田昴弘氏、インテリアデザインにDDAA/DDAA LABの元木大輔氏、飲食ディレクションにTerrainのMax Houtzager氏を迎えた。東急田園都市線・大井町線の二子玉川駅に面する国道246号線から1本入ったアレーナ通りの歩道を拡張し、公園のような居心地の良い通りを目指した。

ヴィジュアル・アイデンティティは、「P=Public」パブリックであることを想起させるデザインになっている

このプロジェクトを象徴するのがフードコートP.。P.=Public(パブリック)と捉え、Park(パーク)、People(ピープル)、Pass(パス)、Place(プレイス)など多様な意味を内包させ、名称として採用した。その名のごとく、地域に根差し多様な文化やスタイルを発信する4つの飲食店が集まる。

「P.」のために集まった4つの飲食店=P.friendsは、訪れる人々との結びつきも目指す

「Mini Massif(ミニマッシーフ)」は、池尻大橋駅前商店会にあるワインレストラン。小皿料理にコース、ペイストリーが楽しめる。朝はコーヒー、夜はワインとカジュアルに利用できるが、特別な日にも対応する。

中目黒のモダンネパールコース料理の「ADICURRY(アディカリー)」は、オーナーシェフのアディカリ・カンチャン氏がつくるカレーが絶大な人気を誇る。なかなか予約が取れないレストランの2号店であり、向かいにはネパール茶専門のティーショップ「Chiyaba」、食品やライフスタイルグッズショップ「ADI Grocery(アディ グローサリー)」もオープンする。

デンマーク発、クラフトビール界の巨匠、Mikkel Borg Bjergsø(ミッケル・ボルグ・ビャーウス)こだわりの一杯が味わえるのが、「Mikkeller Burger(ミッケラー バーガー)」。定番のオーガニック和牛スマッシュバーガーにポテトフライなどもラインナップする。

東京で10年以上も愛されている「PIZZA SLICE(ピザ スライス)」も登場。ニューヨークスタイルのピザは、日本人だけでなく海外の人々にも親しまれている。