東急本店跡の施設に「Bunkamuraザ・ミュージアム」が移転
「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」の外観イメージ
東急、L Catterton Real Estate、東急百貨店の3社は、東急百貨店跡地の再開発計画「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」で、新施設の7階に「Bunkamuraザ・ミュージアム」を拡大移転すると発表した。展示部分の面積は約1000㎡で、天井高は最大約6m。これまで開催してきた展覧会テーマを継承しつつ、現代アートなど新しい切り口のキュレーションも行う。
プロジェクトの名称にもなっている「渋谷アッパー・ウエストエリア」とは、東急百貨店本店跡地から富ヶ谷、上原、駒場などに向かって西側へと広がるエリアを指す。中でも松濤は、明治時代以降文化人や要人が居を構える住宅街となり、現在は周辺にBunkamura、松濤美術館、戸栗美術館を擁する文化の集積地となっている。
この地に根付いた文化・芸術を継承し、新たな時代へと引き継いでいくことを狙う。デザインは、同プロジェクトのデザインアーキテクトを担当するノルウェーの建築・デザイン事務所「スノヘッタ」が担当。Bunkamuraブランドをさらに発展させ、新たな時代の渋谷のアイコンとなるミュージアムを目指す。
同プロジェクトは今年3月11日に起工式を行い、29年度の竣工を予定する。ミュージアムのほか商業施設、ラグジュアリーホテル、賃貸レジデンスなどで構成される。