2025年03月12日

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西日暮里駅前の市街地再開発組合、本格始動

施設の完成イメージ図

「西日暮里駅前地区市街地再開発準備組合」と、参加組合員である東急不動産は、市街地再開発組合の設立認可を東京都知事から受けたことから、再開発事業を本格始動させる。事業名は「西日暮里駅前地区第一種市街地再開発事業」で、地区面積は約2万3000㎡。同地区内に住宅棟(地下2階~地上46階、高さ約170m、延床面積約10万9150㎡)と商業棟(地下3階~地上10階、高さ約65m、延床面積5万5000㎡)が整備される。施工地区は、東京都荒川区西日暮里五丁目内。

開発を進める西日暮里駅前エリアは、JR山手線、京浜東北線、東京メトロ千代田線、都営日暮里・舎人ライナーの4路線が結節しており、日暮里駅からは成田空港へダイレクトでアクセスが可能と、交通の利便性に恵まれている。加えて近年は、観光地として外国人観光客からも人気の谷根千エリア、文京エリアが徒歩圏のエリアにある。

その反面、西日暮里駅周辺は広場や緑が不足し、相応の築年数を経過している建物が多く、安全性・防災性で課題がある。こうした課題解決を含め、同再開発事業では住宅、大規模商業施設、ホール(コンベンション施設)、事務所、文化交流施設、保育施設、屋上庭園などからなる複合した街づくりを目指す。

今年1月31日の市街地再開発組合設立認可を受けた。今後は25年度以降に権利変換計画の認可、解体工事に着手し、30年度の竣工を予定する。

(塚井明彦)