2025年2月 主要百貨店大手6社 売上速報
注)文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
大阪店 | ▲1.3 |
堺店 | ▲5.3 |
京都店 ※1 | ▲2.2 |
泉北店 | ▲6.1 |
日本橋店 | 10.5 |
横浜店 | 0.7 |
新宿店 | 6.1 |
玉川店 | 5.5 |
大宮店 | ▲3.1 |
柏店 ※1 | ▲5.0 |
EC店 | 26.2 |
㈱高島屋 各店計 | 1.7 |
岡山高島屋 | ▲10.3 |
高崎高島屋 | ▲3.2 |
国内百貨店 計 | ▲0.5 |
国内百貨店 既存店 計※2 | 1.3 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
※2高島屋単体および国内百貨店子会社計は、24年7月に営業を終了した岐阜高島屋の前年実績を控除している。
売上高は前年比0.5%減で26カ月ぶりにマイナスに転じた。前年の閏年の反動や、2月における春節(今年1月28日~2月4日、前年2月10日~17日)が4日間減だったことなどが響いた。既存店対比は1.3%増となった。免税売上高は全体では11.4%増で、春節期間における対比では28.4%増と伸び率が高かった。国内顧客は2.4%減(既存店対比0.3%減)で、気温の低さが影響し紳士・婦人共に春物の動きが鈍かった。
店舗別売上高は、日本橋(10.5%増)、新宿(6.1%増)、玉川(5.5%増)、横浜(0.7%増)、EC店(26.2%増)の5店舗がプラス。商品別売上高(同社分類)では、婦人雑貨、特選衣料雑貨、スポーツ、サービスが前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店
大丸心斎橋店 | 10.6 |
大丸梅田店 | 7.8 |
大丸東京店 | 4.9 |
大丸京都店 | 4.1 |
大丸神戸店 | 1.5 |
大丸須磨店 | ▲4.7 |
大丸芦屋店 | ▲4.3 |
大丸札幌店 | 11.1 |
大丸下関店 | ▲8.1 |
松坂屋名古屋店 | ▲2.8 |
松坂屋上野店 | 3.8 |
松坂屋静岡店 | 5.0 |
松坂屋高槻店 | ▲4.6 |
店 計 | 4.5 |
法人・本社等 | 6.5 |
大丸松坂屋百貨店 合計 | 4.6 |
博多大丸 | ▲1.4 |
高知大丸 | 4.7 |
百貨店事業 合計 | 4.1 |
売上高は大丸松坂屋百貨店合計で4.6%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も4.1%増で、共に41カ月連続のプラスだった。前年に比べ営業日数が1日減だったものの、ラグジュアリーブランド、化粧品、宝飾品が好調を維持したほか、バレンタイン商戦も活況で大きく売上げを伸ばした。
店舗別では、15店舗中9店舗が前年実績を上回った。訪日外国人売上げが好調な札幌(11.1%増)と心斎橋(10.6%増)が2桁増となった。梅田(7.8%増)、静岡(5.0%増)も伸び率が高かった。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は35.5%増、客数は50.7%増、客単価は10.1%減。既存店の免税売上高は19年比638.8%増、18年比88.0%増だった。大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は前年比4.5%増、うち国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は1.6%減となった。
三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店 店頭 | ▲0.4 |
三越日本橋本店 店頭 | 6.7 |
三越銀座店 | 8.8 |
伊勢丹立川店 | ▲2.7 |
伊勢丹浦和店 | ▲6.1 |
三越伊勢丹 計 | 2.3 |
札幌丸井三越 | 1.3 |
函館丸井今井 | ▲14.0 |
仙台三越 | ▲8.5 |
新潟三越伊勢丹 | ▲13.4 |
静岡伊勢丹 | 1.3 |
名古屋三越 | ▲0.3 |
広島三越 | ▲18.1 |
高松三越 | 0.4 |
松山三越 | ▲6.6 |
岩田屋三越 | ▲2.2 |
国内グループ百貨店 計 | ▲3.2 |
国内百貨店 計 | 0.4 |
両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で2.3%増、国内百貨店計で0.4%増と41カ月連続のプラスだった。
ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのハンドバッグ・衣料品のほか、時計・宝飾品、化粧品、アクセサリーなどが堅調だった。気温の低い日が多く、2月から着用できる春物のコートやブルゾン、ジャケットなどに動きがみられた。免税売上高は、春節の2月の日数が減少したものの前年実績を超え、国内全体の購買傾向と同様に高付加価値商品への関心が高かった。
松屋
銀座店 | 0.0 |
浅草店 | ▲19.2 |
銀座本店(銀座店、浅草店合計) | ▲1.0 |
銀座店は、前年と同実績の0.0%だった。化粧品(約21%増)、時計(13%増)など、引き続き銀座店の強みとするカテゴリーは好調に推移した。しかしラグジュアリーブランドは、春節期間が前倒しになったことが影響し、売上高は約5.0%減となった。一方で、婦人衣料品(22%増)は、プロパーの春物新作における高価格帯の商品が動き、堅調に推移した。
免税売上高は約4%増で、銀座店全体に占める割合は前年比1.8ポイント増の約48.5%だった。
阪急阪神百貨店
阪急本店 | 3.8 |
阪神梅田本店 | ▲7.6 |
支店計 | ▲2.1 |
全店計 | 0.6 |
全店計は0.6%増で、41カ月連続でプラス。暖冬だった前年と比べ、今年は強い寒波による厳しい寒さが続いたことで、来店客数や春物ファッションの動きが鈍かった。ただ阪急本店(3.8%増)では、重衣料や高額商品の好調が続いたほか、バレンタイン商戦も活況で、全店をけん引した。阪神梅田本店(7.6%減)は、改装による売場の閉鎖が継続中で、大型催事の中止などが響きマイナスとなった。なお、催事などを除いた店頭売上高では、前年比3%増と健闘した。免税売上高は、暦のずれによる春節期間の前倒しがあったものの約1割増、阪急本店も約1割増と好成績だった。同月の売上高では21カ月連続で過去最高を更新した。
阪急本店は、14カ月連続で同月対比で過去最高となった。商品別では、宝飾品は約3割増、化粧品は約2割増と、大きく伸長した。婦人ファッションは、コートなどアウターが引き続き売上げを下支えしたが、改装による売場の縮小の影響が出始め、閏年の営業日数減も重なり、前年をわずかに下回った。そうした中でもモードファッションや、ブライダルニーズの好調が続くアクセサリーは、約1割増だった。雑貨は、ネックウェアや帽子など春の新作に動きがみられた。
バレンタイン商戦は、食品フロアや各階のイベントスペースを活用し、約300ブランド、約3000種類の規模感で展開した。期間売上高は約32億円で、昨年を上回り過去最高となった。アイスクリームや焼き菓子などチョコレートの楽しみ方をバリエーション豊富に提案した9階の特設会場が売上げをけん引。ファッションフロアでの各ブランドとのコラボ商品を企画なども好評で、期間中全館で大きな賑わいをみせた。
近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店単独 | 2.4 |
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | 4.5 |
上本町店 | 0.3 |
東大阪店 | 16.4 |
奈良店 | ▲6.2 |
橿原店 | ▲3.3 |
生駒店 | ▲2.8 |
和歌山店 | ▲1.6 |
草津店 | ▲2.2 |
四日市店 | ▲8.8 |
名古屋店(近鉄パッセ) | ▲7.2 |
合計 | 0.6 |
あべのハルカス近鉄本店は、2.4%増だった。9階催事場に加え各階でも関連イベントを展開したバレンタイン商戦が活況で、売上をけん引した。特に9階催事で行った「バレンタインショコラコレクション2025」は、過去最高の売上げを達成し、来店客数も伸長した。
商品別では、ネックウェアや手袋など防寒用品が引き続き好調で、中でも婦人洋品が2桁増と高い伸びを示した。化粧品も新商品の需要が高く好調に推移した。上顧客向けの販売会の開催などにより、外商売上げが前年実績を上回ったほか、免税売上げも伸び率が高かった。
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《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(30店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》
③全国百貨店78社・179店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(5社6店)/東北(6社10店)/関東(16社36店)/東京(14社25店)/中部(17社23店)/近畿(10社40店)/中国・四国(15社21店)/九州・沖縄(14社18店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2023年度主要経営指標/役員およびその職掌/2024年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2023年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》